2012-11-30

10/27&28 in 志賀郷 〜レポート5〜

左京区に住む鈴木さん、2歳と2ヶ月の赤ちゃんのお二人の娘ちゃんと参加してくれました。
彼女は下の子を出産するために一時的に東京から京都に来た後、311の震災が起きました。
出産を控えているお腹の大きい彼女と知り合った。
産後は東京に戻るべきか、このまま京都に残るべきかと悩んでいました。
そんな彼女、元気に出産され、小さい赤ちゃんを連れ、今回参加してくれました。

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1参加動機
 今夏のことです。半農半X、地元の人々の熱意、他地域からの移住者の多さ、こちらのプログラムに
以前参加された人々の声、また参加しされたときの写真に映る子どもたちの生き生きとした表情などなど、
様々な魅力をもつ綾部に行きたいと思いました。自分が出産する予定だったので夏には実現できなかったため、もっと寒くなる前に、一度行っておきたいところでした。
 
 もともと自然とともに生きること、同じような理想をもった人たちと共同生活することなどには
とても興味がありました。しかし自分の子どもをもち、311の大きな事故を受け、
自分の生き方そのものこそが問われていることをひしひしと感じていました。
 まずは、消費するだけの生活にさよならすること、お金を使うだけ使って生きる自分の消費生活を
見つめ直したい。また安全な食べものや安心できる生活についても考え直したい。
さらに自分のしごとについても見つめ直したい。いろんな思いを胸に、まずは綾部に生活する人々、
共に綾部に行く仲間から何か見習いたい、と思い参加させて頂いたのです。

2参加してみてどうだったか
(1)志賀郷について
 田んぼや畑が広がり、大きな民家がどっしりと点在し、山あり川あり・・・。申し分ない環境!
しかし原発銀座からさほど遠くはないところにこんな素晴らしいところがあるんだ・・・
と思ったとき、自分の育った村のことを思いました。今回の311でかなり汚染されてしまった私の故郷です。志賀郷に住む農家の方が「原発はいらない~」とたけまつりで歌っていらしたその声がまだ耳の中で
こだましているところです。
 実際に住むとなったら、原発事故への対策、車が必要だとも思いました。
 一方で、たくさんの人々に囲まれながら、自然に触れ、学び育つチャンスがここには多くあるなと
思いました。

(2)子どもの様子は?
 楽しそうに稲藁で遊ぶ長女を見たとき、とてもとても嬉しかったです。
次女ものびのびとあぜ道で寝ていました。
サカナ、サカナ」と皆さんがつって、バケツに泳がせていた魚を飽きるほど眺めていては
少しちょっかいを出し、また眺め・・・本当はこんなにも集中できるのな・・・。と長女を見て思いました。
自分から何か見つけ、自分で遊ぶ様子、自分から人と関わろうとする様子が多々見られ、
親には嬉しかったです。

(3)自分の感想
 今回は生まれて2ヶ月の次女も連れて行くということで、一緒に行き、助けてくれる仲間がいてこそ
実現できたことだと本当に感謝しています。皆さん、どうもありがとうございました。
次女が生まれてより感情が複雑になっているだろう長女の子育てが難しいと感じている今日この頃。
たくさんのヒントを頂きました。
 最初に触れたことについての答えは直接的にはまだ見つかっておらず、模索中ですが、
だんだんと自分がどうしたいのかを見定めるよいきっかけを頂けたと思っています。
綾部の皆さんがこんなにも協力的に動いてくださるその熱意に、やはり自分も行動しなきゃと
背中を押されている感じがしています。

(4)地元の人とどんな話をしたか
 ロケットストーブを担当されている方に古民家でのエネルギー対策についてお話を伺いました。
この方は移住されて来た方だったと思います。
 また二日目に焼き芋を売っていらした方には、一日目に「ひっ付き虫」と呼ばれる植物の実の種類の多さや
肉の賢い食べ方を初め、いろいろ伝授されました(笑)
 住んでいる皆さんの素朴な優しさに触れ、美味しい料理を皆で囲んでいると心がほっこりとしてきました。
本当にありがとうございました。

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