2012-12-18

茶源郷 和束

京都府の南部に、最寄りの電車の駅から、いくつかの山を越えた所に、何百年もお茶を作り続けてきた町があります。
茶源郷、和束。
人口4000人強のこの町で、宇治茶の半分以上が生産されています。
毎年5月から7月までのお茶の収穫期には、町全体がお茶の匂いが立ちこめる、そんな町です。



たまたま和束町の隣の町(加茂町)で茶農家をしている友人が連れて行ってくれて、初めてこの町を知って、
その景色と、茶農家の入れてくれたお茶の美味しさが、僕の心をわしづかみにして、

そのまま、
お茶の繁忙期に和束で家を借りて収穫を手伝ったり、
登録しているNPOで和束の空き家を改修をしたり、
地元の祭りのお手伝いをしたり。

2年間通い続けて気付くことは、日本中の農村部の抱えている問題と同じような問題を、この町も抱えているんだということ。
 農家の高齢化、
 それに伴う耕作放棄地の増大、
 人口流出による過疎化、
 空き家の増大など。
役場の人が「Iターンを増やそう』と声だかに叫んでも、地元の人が付いてこない、そのような状態。
どこの農村部でも見られる、人と人との距離が近くて人間関係が密で、ヨソものを受け入れにくい環境もあるようです。

ただ集落によっては、何かを変えようと、積極的にワーキングホリデーを受け入れたり、空き家を貸し出したりする地域がありました。
(実際にサラリーマンを辞めて、農家になった方もおられました。)

最近、町役場も色々と積極的に動き出したようです。
僕自身が、それにどのような関わり方が出来るのか、また追って報告します。