2012-11-15

11/3 森の食卓 in南山城村 ~イベント当日~








11/3、紅葉美しい童仙房にて、「森の食卓とお茶会」が開催されました。








都会側から約10家族、電車とバスを乗り継いで、ワイワイやってきました。


思った以上の寒さで、今回は森ではなく、旧小学校の校庭で食卓とお茶会をすることになりました。
地元のご家族、農家さん、猟師さんなど、朝早くから準備してくださり、
いよいよスタート、
の前に自己紹介。そこで、





都会のお母さんとこどもたちが作った、あのしいたけブローチが登場です。
布をつけて、今日の名札にしました。




今後、こどもたちの交流の度に使えたらいいなと思います。














さて、食卓の準備に取り掛かります。

地元の農家さんが家の裏から切ってきてくださった竹を、のこぎりで切って、
コップ、お椀、お皿などを作っていきます。

「道具を使って切る」というのは、こどもにとって、かなり魅力的なことのようで、
校庭で遊び始めたこどもたちが皆集まって、集中して切りだしました。

2歳の子供も、お母さんと一緒に切りました。







竹切りがひと段落すると、
草花で食卓の飾りつけを作るアートコーナーや、
おくどさんで炊いたごはんを握るおにぎり班や、
それぞれが自分のしたいことを見つけて、食卓作りを手伝いました。



のこぎりの集中力が、こどもにモノ作りのスイッチを入れたようでした。









日が照っているとまだ暖かい日でしたが、
陰ると寒くて、火は欠かせません。

焚き木を用意していただきました。



私は、滋賀県の祖父が、家の隣で野焼きをするのが、とても好きで、じっと見ているこどもでした。大きな炎、煙は、見ているだけで楽しかった。
そんな自分の経験から、
「こどもに大きな火を見せてあげたい。」

秋が近づいた頃から、ずっと思っていましたが、
家々が密集している都会では、なかなか、火を炊くことができません。











朝早くから準備して下さった地元の方々のおかげで、
ちょうどお昼時、
お昼ごはんが出来上がりました。








移動式おくどさんで、外で炊いたおくどさんのごはん。
地元の農家さんの新米です。


地元のお野菜、しいたけ、こんにゃく、獅子肉など、具だくさんの贅沢お味噌汁。


猟師さんの揚げたて、獅子肉のからあげ。







自分たちでつくった竹のお皿にいれてもらって、
こどもたちは夢中で食べ始めます。


「森の食卓」は、
地元の方たちの愛のこもった食卓でした。












「食べる」とは、
「作った方の意識を食べる」ということでもあります。


私たちは、大根を食べて、
大根という食材を食べただけでも、大根の栄養素を食べただけでもありません。
その大根を育てた自然の恵みを食べ、その大根を育てた方が大根に注いだ愛情を食べ、
その大根を食べる方のことを想って料理した方の愛情を食べています。






現代は、作った方の顔を知らないで、食べることが多くなりました。
機会で作られたものを食べることも多くなりました。


食べ物だけではなく、モノ全般がそうですが、
作ったかたの顔を知っている、その方の愛情を知っているということは、
とてもとても大切なことだと思います。


愛のこもったものを、感謝して頂くということをしていってほしい。
それが自分の身になり、自分を作ってくれるということを知って、
感謝の気持ちを持って、生きていってほしいと、

改めて感じた時間でした。










さて、一休みしたら、今度は「森のお茶会」の準備に取り掛かります。

これは焼きリンゴ。
せっかく火があるのでと、用意して下さったデザートその2です。


メインデザートはというと、






卵白泡立て隊が4組!
小さい子も嬉しそうに、ハンドミキサーの取り合いでした。
さて、なにが出来たのか。











竹にアルミをまいて、生地を塗り、炭火の上でクルクル。

そう、クルクル回して、カリカリの層ができる、あの美味しいお菓子といえば、






バームクーヘンです。


バームクーヘンが外で出来るなんて。

今日一番の盛り上がりでした。

生地を塗る人、クルクルする人、みんな取り合いで、こども達真剣でした。







クルクルすること、1時間弱、
美味しそうなバームクーヘンが出来上がり!


なんとお行儀よく、その場でそぎ落として頂くことに。

焼き立ての美味しさに、群がる子供たち。




あっという間に4本のバームクーヘンを平らげてしまいました。
本当に、こんなに美味しいバームクーヘンは初めてでした。












バームクーヘン作りの間、手の空いた子供たちは、
地元農家さんのヘチマを茹でて、剥いて、ヘチマスポンジを作ったり、







お茶席の飾りつけをしたり。











秋景色の中、秋の彩り綺麗な、様々なアートが出来上がり、
お茶席を飾ってくれました。









ここで、都会のこども達が作ってきた、お皿も登場です。












またまたお腹が満たされたこどもたちは遊びまわり、
大人たちだけのお茶会になりました。







今日の振り返りを順番に話しました。

都会のお母さん達は、ほとんどが初めて童仙房を訪れた方で、
みんな口々に、「また来たい」、「もっとゆっくり来たい」「いろいろ見てみたい」と言ってくれてました。

こどもだけでなく、お母さん達も、楽しい、美味いひと時を過ごすことができて、
童仙房の方たちの愛をたくさん頂いて、
ありがとうの気持ちでいっぱいの、みんな穏やかでとてもいい顔だなと思いました。



田舎側のお母さんが、普段よりも自然の美しさを感じたり、自然の中で外で過ごす楽しさを感じたり、いい刺激になったとおっしゃってくださったのが印象的でした。
双方にいい刺激があったことが、とても嬉しいです。








最後は、しいたけダンスでしめました!







輪になって、
話すこと、食べること、踊ること。

全て、人と人の距離をぐっと近づけ、繋げてくれる、素敵なことです。





帰りの電車のなかで、こどもたちが、
「楽しかった」「またしたい」と言ってくれました。


短い時間で、大人はともかく、
こどもたちは打ち解けるのに時間がかかるので、
地元の子供さん達と、じっくりと交流の時間を持つことができなかったことが心残りでしたが、
今回のイベントをスタートに、交流を深めていきたいと思います。





最後に、今回のイベントを始めからお手伝いいただいた童仙房の方から、
後日とても嬉しい感想を頂きましたので紹介します。



「今回の南山城プロジェクトは短い時間だったので心残りもあるのですが、ひとつよかったと思う事が。それは受け入れる側の交流です。朝から集まって猪汁の準備しながら、おむすびをにぎりながら、あれこれ話してる姿がとってもよかったです。前は小さい保育園や小学校の行事がけっこうあったので、みんなで集まる機会も沢山ありましたが、今は廃校になり、地域の交流はぐっと減りました。そこで新米お母さんは、先輩お母さん達にいろいろ教えてもらたり、たあいもないおしゃべりで笑って過ごす事が、子育てで大変だった時期のオアシスで、そんな時間が戻ったようなひとときでした。はじめはご協力くださる皆さんお忙しいのに無理にお願いして申し訳ない…と思ったりもしたのですが、「いつもお世話になってるから協力させてもらうわ」と快諾してくださり、当日も楽しみながらテキパキと各自の分担をこなす姿が頼もしかったです。「また一緒になんかしよな」とおっしゃってくださった方がいて、自分だけでなんとかしなくちゃという気負いから解放されて、次回はもっとみんなに頼って、もっと楽しい事ができそうな予感が…乞うご期待♪」




ひとつのイベントを通して、
人と人の出会い、繋がりが、いろんな形で動き出すことを実感できました。




人と人の繋がりほど、大きな力はないのではないでしょうか。













2 comments:

  1. すごく楽しそう〜。田舎の方との交流はこどもが楽しむのはもちろん、大人もいやされますね。

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  2. いいお写真ですね.

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