2013-03-06

『心も体も温まる』綾部・志賀郷カフェ3月2日(土)



3月2日(土)志賀郷
報告者:わっかの会 岡田喜美子

この日は志賀郷で主に自然農でお野菜を育てて、加工品を作り、
『水田家の食卓』という屋号で手作り市などで販売されている水田さんのカフェです。
三歳の娘さん、うさきちゃんもいて、とってもなごやかなカフェでした。

後ろ姿の写真ですいません〜。
ランチに向けて仕込み中。



こちらの写真→
夜の部のごはんが並んだとき。




ランチメニュー
<ちらしすし、おすまし、豆腐の茶碗蒸し、キュウイとさつまいものケーキ、マコモ茶>

ちらしすしには水田さんが育てた赤いとうもろこしが入っていて、彩りもよく、ぷちぷちもっちりと面白い食感が楽しめました。
豆腐の茶碗蒸しはいろいろな具材とお豆腐が入ったものを蒸してその上にあんがかかっているもの。うちの娘もうさきちゃんも気に入っておかわりしたいと言っていました。
おすましには長いもの短冊がはいっていて、これまた食感がよかったな。
明日はひな祭り、2歳の娘とともにお客さんや水田さん、うさきちゃんと楽しいお話をしながら、ほっこりさせてもらいました。





カフェメニュー
<豆腐のチーズケーキ、かぼちゃのごはんケーキ、包み焼き(中身はおいもレーズンと野菜炒めの2種類)黒焼き玄米茶、しょうが茶、自家製甘酒>

おやつはご主人が仕込んで来てくれたものだそうです。かぼちゃのごはんケーキはどっしりとしていて自然な甘みが優しかったです。包み焼きはまわりの生地はぱりぱりとしていておいしかった!
甘いものが苦手だというお子さんが野菜炒めの包み焼きがとっても美味しかったとお土産用も買って帰ってくれました。

昼過ぎのカフェタイムには雪の降る中、たくさんのお客さん、お子様連れのお母さんがたくさん来てくれてとってもにぎやかでした。
























さて、さて奥の部屋からなんだか楽しそうな声が聞こえてきます。

奥の和室では志賀郷に千葉から昨年の6月に移住してきた「ことの葉忍者」こと草刈さんの個性筆教室がありました。

この日はお母さんと娘さんお二人の親子が受講してました。
3時間ぐらいみっちりレッスンの後は、レッスン前の字と後の字を見せてもらいました。
こんなに個性的で魅力的な字が書けるように、うちなるものを引き出してくれるのかとびっくり。ことの葉さんは字を教えてくれるのではありません。受講した人から眠っているもの、本当の自分というのを引き出してくれるとのこと。
人に見せたくなる字が書けるようになる。自分を表現したくなる。三人とも素敵な字を見せてくれました。


夜のイベント
都会から田舎暮らしワールドカフェ〜20代30代40代が語る田舎暮らし〜

過疎化した小さな町「志賀郷」に都会から移り住んだ3人を囲み、ごはんとお茶を飲みながら、田舎暮らしの現状、生き方について語りました。

20代:岩本りえさん 大阪市内出身、脱サラして 2012年3月移住。
       できるだけ自給自足、手作りの生活を目指してできることから実践。
30代:ことの葉忍者 2012年6月千葉から家族で移住。
       田んぼと畑をしながら、半農半書家として生きる。
40代:水田裕之さん 京都市出身、岩手大学農学部を卒業後、教員として働いた後、
       農業で生きていこうと決意。綾部、上林に移住後、4年前に志賀郷へ。   
それぞれのお話で個人的に印象に残ったこと。

移住したきっかけ;

草刈さんは書道家として活動する前に東京であったイベント、アースデーで出店していた志賀郷在住の和紙職人、ハタノワタルさんに出会った。そのときに和紙のこと、ものづくりのことなどじっくり話をした。書道家となった後、ハタノさんの和紙のことを思い出した。震災後、子どもがうまれたばかりのこともあり、放射能のことが心配で移住を考え始めた。そこで、ハタノさんがいる志賀郷に通って、移住を決意。

岩本さんも震災後、自分が食べるものを作れる生活をしたいと真剣に考えるようになったと話す。
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私も震災後、自然の中で子育て、土に近い生活をいたいという想いが強くなった。いつか仲間と食べ物、エネルギーの自給を目指したコミュニティをつくりたいという妄想も膨らんだ。豊かって何だろう。本当の幸せってなんだろう。綾部にそのヒントがあるのではないかと昨年の夏に田舎暮らしにあこがれを持つ、子育て仲間10組で綾部を訪ねた。
そのとき志賀郷の温かい人たちに出会い、交流が始まった。そのときにご縁をいただいた人たちとこのイベントを共に作り上げて行くことができていることにありがたいなと思った。

震災からもうすぐ2年という月日が経つ。被災した人たちは今もなお大変な思いをされていることに心を痛める。が、震災を機に生き方を模索し、動き出した人たちがいる。移住する土地を決めるのも人のご縁。人はつながり、そのつながりが力となる。わっかの会をはじめた想いと同じだなとうれしく思った。
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田舎暮らしのいいところ大変なところ;

水田さんが10年前、農業を始めようとしたときは農業と言えば、「専業農家」か「趣味の畑」かのどちらか、という行政の対応に苦労した。今はは多様な目的、あり方があることが認識され、今の人たちはスムーズに移住できている。という話。
水田さんたちのように一歩先を行く人たちが道を作って来てくれているんだなと思った。

岩本さんが田舎はうわさの広がりが早いというのが。。。。という話。
岩本さんが家に男を連れ込んでいるといううわさが広がった。よくよくうわさをたどると岩本さんの自転車をこいで家に帰って行く姿を遠目で見た人が男の人と勘違いしていたとか(笑)。

草刈さんは田舎暮らしはとっても忙しい。仕事、畑と田んぼ、家のこと、子どもの世話、家族との時間。時間配分が今の課題だと話していた。

話を聞いたあとは参加者皆さんと思ったことを対話しました。

「田舎に暮らすことができなくても、まちでできる自然に寄り添った生活を模索しながら楽しくやっていきたい。」と話されていた方がいましたが、まさに私が今考えいることと同じでした。このプロジェクトが目指す『こどもがつなぐ、まちと田舎』に通じますね!!
「どこに住んでいても、それぞれができること、楽しいと思ったことをやっていく」これにつきるなと思いました。

10名ぐらいの方が参加してくれ、みんなで作り上げたあの場。参加してくれた皆さん、お話をしてくれた志賀郷の皆さん、ありがとうございました。

途中いただいた夜ごはんのメニュー
<五目ご飯、ちらしすし、具たくさんお味噌汁、白和え、野菜炒め>
どれも美味しかった〜。美味しいものを食べながら、お話しするって、人との距離がぐっとちかくなりますね。雪がずっとちらついていた寒い日でしたが、『心も体も温まる』一日でした。






















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